ゆかりんHoney bunnyツアー京都公演の感想

ロームシアター京都

 会場に戻ると、再びうご凛さんに遭遇して立ち話。開場5分前に階段を上がってみると、なんとなく列ができてきて、定刻通り開場となった。今日は17列目のセンター。私は普段通路席やその隣を引き当てる確率が異常に高くて、センターでライブを観るなんていつ以来のことになるだろうか。

 今回のライブではどの会場でもスモークを大量に焚いている印象で、前日の兵庫だけは控えめな気がしたが、今日は仙台以前同様にスモークが充満している。綺麗で幻想的な照明効果を楽しむことができそうで期待感が高まってくる。

Poppin’ Magic

 客入れBGMが鳴りやまないうちに男爵が入場してきて、会場は拍手に包まれる。暗転して全員が立ち上がり、一斉に花開くようにピンクのペンライトが灯っていく。いつものようにイントロが始まると、ポップアップから登場したゆかりんは笑顔でこちらに手を振って、そしていつものように歌い始める。私は名古屋からこのツアーに参加し始めているが、4週間で7公演目、この光景が日常のものになってきたことに嬉しさを感じる。

好きしかありえない

 Aメロでハートを描くように手を動かす振りがとても輝いて見えてくる。Cメロでは一斉にペンライトが上下に動き始め、“好き好き大好き大好きゆかり”のコールが響き渡る。間奏の口上の声も相当大きくなってきて、完成されてきた感がある。冒頭2曲で一気にスイッチが入って、ゆかり王国に来たことを実感する。

MC

 最前列までの距離が近いようで、少しでも前に出ると規制のために張られたロープを越えてしまいそうだという。京都は大丈夫だろうが、たまに変な人もいるという流れから、私は歴史的事実としてしか知らないが、古のラジオ事件に触れるゆかりん。怖がってみせるゆかりんに「なにもしないよー!」と客席から声が飛ぶが、「何かするやつが何もしないっていうんだろ!!」と見事に一蹴した。

Sweet alert

 やばい人の歌という前振りの後に始まったのは「Sweet alert」。確かに色んな意味でそうかもしれない。“一度は許しても”から始まる横向きのゆかりんの振り付けが個人的には好きなのだが、曲中に2回しか見られないのが惜しい。

キャラメル

 キャラメルを思わせるような黄色い照明に照らされるなか、始まったのは「キャラメル」。ライブで聴くキャラメルは何度聴いても心地よくて、立ってペンライトを振りながらこの曲を浴びると多幸感が溢れてくる。

トーキョーキャンディーガール

 昨日のMCで話題になった振り付けがあって、正直どこのことかよくわからなかったのだが、まさかの冒頭だったようで、各所から落胆と笑いに似た声が沸き起こる。神奈川では覚えておこう。サビのところではマイクを持たないほうの手でメイツと同じように振りを踊るゆかりん。

映像

 今日の映像はキャラクターなりきり朗読。朗読したのは『かわいそうな犬』もとい『よくばりな犬』ではなく『桃太郎』。突然出てきた「ゆかりんの親戚」というカードには、実在しない舌足らずキャラで朗読するゆかりん。

エアシューター(アコースティック)

 男爵とドレス姿のゆかりんが出てくると、ここからはアコースティック。サビのところの振り付けではいくつかペンライトも灯って、綺麗な光景が広がる。Dメロではゆかりんの歌声に対してクラップで応える。アコースティックの静けさと美しさの中でも一体感を感じられる。

MC

 昨日の終演後にメンバーと食事に行ったという話に。エンゼルは薩摩揚げ担当だったらしい。そして会長はロックが似合う。

夢色ラビリンス(アコースティック)

 イントロのラビさんの弾き方に優雅さを感じる。静けさの中でゆかりんの歌声の艶がかった綺麗な部分だけがホールに響いてくるこの曲のAメロはとても好きで、目を閉じて聴き入ってしまう。

you(アコースティック)

 この曲を好きになるとは思わなかった。2019年からゆかりんのライブに参加するようになった私は、最初に参加したTCツアーで3回この曲を聴くことになるのだが、心に強く響いてきて、締め付けられるような思いがするこの曲と詞、そして時には涙を流しながら悲哀に満ちて歌うゆかりんを受け止めきれなくて、この曲をあまり好きになれなかった。そもそもピアノが中心のバラードがあまり得意ではないというのもあるし、たぶん当時の私にとっては見たい光景ではなかったのだろう。以来、正直なところこの曲を避けていて、ライブDVDを見るときもなんとなく飛ばしてしまっていた。

 昨年11月、おとなのゆかりちゃん祭りで4年ぶりにまともにこの曲を聴いたとき、言語化が難しいのだが、TCの時とは違った聴こえ方がした気がした。とはいえ、相変わらず好きな曲というには程遠かった。

 ゆかりんとラビさん以外の4人が退場して、ゆっくりと、丁寧に鍵盤を弾き始めるラビさん。私が今回のツアーで聴く4回目の、そしてライブで聴く8回目の「you」が始まった。優しく語りかけるように歌うゆかりん。1番の歌詞を歌うゆかりんは、今まで聴いたことがないほど優しさに溢れた歌声に聴こえて、今までとは違う表情の「you」を前にゆかりんを一心に見つめていた。続く2番、1番とは対照的に、ゆかりんの感情が溢れてきているのが目にはっきりと映った。聴こえてくる歌声は涙声になって、嗚咽している様子に心を掴まれた。曲自体が生きているように感じられて、感情となってこちらに押し寄せてくる。そしてその歌声は私の心の中に自然に入ってきた。必死に声が途切れないように歌声を紡ぐゆかりん、気が付けば周囲からもすすり泣く声が聴こえてくる。その空気感に心を掴まれてしまった。仙台の感想で”今まで、「you」は正直なところあまり好きな曲ではなかったのだが、今回のツアーで好きになった曲の1つかもしれない”と書いたが、はっきりと「you」を好きになったのは紛れもなくこの瞬間だった。

 少しだけ先述したが、そもそもピアノ+ゆかりん(に限らず歌手)の歌声だけで構成されているような(実際は他の楽器も入っているが)、バラードのド真ん中にあるような曲は苦手だったはずなのだが、この瞬間以来その苦手意識も薄れているのか、試しに何曲か聴いてみても心の中の抵抗感みたいなものを感じなくなった。ゆかりんにまた1つ大切な何かを貰ってしまった。

映像

 今日のバーチャルデートは海。浜辺でキャッチボールをするのだが、抜群のコントロールでグローブに届けないと後逸する姿は何度見てもおもしろい。普段貝を買うことがないけどホンビノス貝売ってたら買ってみようかな……。

スーパーノヴァ

 真正面の完璧な高さから、星々の環の中心に、宇宙の中心に位置するゆかりんを望む。それはただ美しいというほかない。照明は正面からでもはっきりと立体的に見えて、その中心で輝きを発しているゆかりんを囲むのは惑星か、それとも遠くに位置する恒星か。星々は尾を引いて高速で回り始めて、動きのある世界が出現する。

逆蜻蛉

 一瞬の静寂ののちに鋭さを持つギターが鳴り響く。幕の左端からゆかりんが出てくると、白い幕は落とされて、そこにはどこか恐怖を感じるような刺激がある光景が広がっている。満面の笑顔、いや、目だけはどこか怖いものがあるように思う笑顔でその曲を歌い上げた。

null

 優しく語り掛けるような、独り言をつぶやいているような、そんなゆかりんから発される一言一句が身体に浸透してくる。自然の中で清らかな水を飲むと、水がスーッと体に入ってきて、細胞に直接浸透していくような感覚がすることがあるが、この曲はまさにそういう感じで、詞が直接自分の身体になじむように入ってくる。

映像

 今回の映像は目隠しでツアーの抱負を半紙に大書するというもの。命の大切さと肉への欲望がしたためられた。

You Are The World!

 楽しくて明るい世界が始まる。私には縁遠くて全く知らない世界なのだが、クラブとかディスコってこういう雰囲気なんだろうか。メイツの動きに合わせるようにペンライトが揺れ、そしてクラップが鳴り響く。

めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜

 今日の日替わり曲は「めろ~んのテーマ」。ゆかりんにはステッキが手渡され、かわいらしいゆかりんの歌声と洗練された王国民のコールが響き渡る。決してそれは異様な光景などではなくて、完成された一つの空間だと思う。今日もめろ~んの魔法にかかってしまった。

Paradoxx.

 2曲で作り上げられた空気感を一度ゆっくり洗い流すように、ラビさんがイントロを弾くと、気持ちは落ち着いて冷静になって、ニュートラルな状態から「Paradoxx.」が流れ始めた。歌詞にある相手に対する内的な感情を落ち着いた声で歌い上げるゆかりん。それはとても美しいものに見えた。

映像

 ドキュメンタリーは仙台公演から。そこには昨日の神戸公演でメイツと男爵の楽屋からパンとお菓子を横取り(交換)する姿がカメラにバッチリと捉えられているのだった。

Vanilla Lover

 映像が終わると、ダンスの時間が始まる。開演前のYouTube収録ではなくて、こちらが本番らしいから、それなりに気合を入れつつ、間違いなく踊ったつもりだが、ゆかりんからはどう映るのだろうか。後ろから見た感じではみんな踊れているように見えるのだが。

 この曲は歌詞のかわいさがって、メロディ自体の陽気さも相まって聴いていて楽しい気持ちになってくる。

MC

 昨日のほうが踊れていたとの評。もっと修練を積むしかない。みみちゃんは驚くと目を見開くらしい。

Wonder habit

 ほんの少しだけ可憐さの要素を加えた声でゆかりんが歌うのは「Wonder habit」。輝くステージで歌われる、真っすぐでいじらしさを感じる曲を前に、ステージを呆然と見つめることしかできない。

期待しないで

 冒頭の会話みたいなコールが楽しい。全体的に相手に優しく語り掛けるような歌詞で、距離感が近く感じられる気がしてくる。もともとこれくらいのテンポ感の曲が好きというのもあるのだろうが、聴いているととても心地いい。

La La Love call

 一気にエンジンがかかるかのように、会場全体が揺れ動き始める。Aメロの後半ではゆかりんの振りに合わせるように会場全体のペンライトがゆっくり動いていく。間奏のメンバー紹介では、今日はギターを鳴らして会場を盛り上げるノリさん。Dメロの“ありがとう”の声はとても大きかった。

Exactly

 イントロでステージ向かって右手側のメイツ2人とじゃれ合うゆかりん。左手側の2人は拗ねた様子で、とても面白い。客席側の声量は今日一番といってよくて、Bメロは曲がかき消されるほどだった。

逢うたびキミを好きになる

 イントロではオレンジ色と銀色のテープが飛ぶ。ギリギリ私のところまでは飛んでこなかった。この曲ではゆかりんはステージの左右を動き回っていて、客席とのやり取りもとても楽しそうに見える。“逢うたびゆかりを好きになる”、私にとって、「you」を好きになったこの日には相応しすぎる言葉だった。

encore

Only oneのあなたのせいよ

 ライブTシャツ姿の桃色男爵が登場し、照明が暗転すると“ゆかりん”コールが鳴りやんで、ポップアップからゆかりんが出てくる。ゆかりんの右腕に合わせるように一斉にピンクのペンライトが上を向いて、そして前を指す。階段を降りてくるゆかりんに合わせるように階段が綺麗に輝きだして、とても綺麗な光景が目の前に現れる。

MC

 3連休だが、ギリギリ日帰りできるということもあって、今日中に家に帰る人が多いらしい。この会場から地下鉄の駅までは徒歩15分ほど、駅までみんなについて歩いていけば、まあ最初の人が迷っていなければ駅には着けるだろう。さすがに等々力からの帰りに川崎サポについていった結果生じる悲劇が起きることはあるまい。

Super special Day

 いつもとは違う緑と赤の照明にステージが照らされると、熊本で聴いたあのイントロが始まり、会場がどよめく。そして、“OK~”とあの歌詞が始まる。熊本のあれは幻覚でも幻聴でもはなかったらしい。なんとこのツアー2回目の「Super special Day」が始まった。前回は周りのコールに圧倒されるだけだったが、若干復習しておいた甲斐もあって、あのコールを叫ぶことができた。“俺もー!”のコールは最後のサビだけだと思うのだが、1番でも耳に手を当てて見事に空振りし困惑する様子のゆかりんがかわいい。

うらはら兎のねがいごと

 ついに最後の曲になってしまった。“キュンキュン!”、“かわいいよ!”とコールが入るが、いつもよりも声が出ているような気がする。サビのメイツでメイツが右斜めうえと左斜め上を2階ずつ指さすところから始まる一連の振り付けがあるのだが、今日はゆかりんもマイクを持たないほうの手でその振り付けをやっていてかわいい。

挨拶

 ステージからの景色はとても綺麗だそうで、みんなはこの景色を見れなくてざまあと笑うゆかりん。今日も客席に丁寧に手を振って終演となった。あっという間の3時間弱、また1公演終わってしまった。

 どの曲だったか忘れてしまったが、歌詞を飛ばしてしまうゆかりんは何度見てもかわいい。そして、今日は左側の隣の人と曲の解釈が合うことが多かったようで、連動しているかのようにペンライトの動きが合うことが多くてとても楽しかった。ご挨拶しておけばと少し後悔。

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