ゆかりんHoney bunnyツアー金沢公演の感想

本多の森ホール

 開場20分前にホールに戻ると、左手の展示館も右手の生涯学習センターの前も多くの人がいる。開場と同時に入場して物販に並び、アクスタを買う。今日までで黒を計11個買っているのだが、制服が9個と、驚異の制服率である。少量ずつ細かく買っているはずなのだが、この制服の確立の高さは喜ぶべきか。

Poppin’ Magic

 少し唐突だが、去年と今年のオープニングの違いについて話したい。去年は1曲目の「Fanfare」のイントロに続くようにオープニングのメロディと映像が流れていて、止まっていた大きな機械(あの世界観的にいえば時計、時をつかさどるような何かだろうか)が少しずつウォーミングアップしていって起動準備を進めていって、起動準備が完了したところから曲が始まっていくように感じられた。それはコロナ禍を経ての自由なツアーの幕開けを感じさせるものでもあったし、あのオープニングがあってのあの曲だからこそとても良いと思う。”静”が時間をかけて徐々に”動”になっていくからこその良さなんだろう。今回の「Poppin’ Magic」は対照的に、いきなり曲が始まるからこその良さが際立っていると思う。”静”が急に”動”になるから引き出される良さがあると言い換えられるだろうか。イントロには一瞬で惹き込むような力強さがあるし、”夢から覚めて聴こえるおはよう”という最初の一行目の歌詞から見えてくる世界観はいきなり曲が始まるからこそ映えて聴こえてくるような気がしている。今日もそのイントロに一気に惹き込まれて、私にとっての爽やかな夏の朝がやってきた。

好きしかありえない

 会場はさらにもう一段階急加速するように「好きしかありえない」が始まる。新潟から中1日、新潟でそれなりの消耗度だったとはいえ、この1日での全員の回復度は100%のようで、ゆかりんの歌声も前に進んでいく強さとかわいさがあるし、客席側の”ゆかりが好きしかありえない!”の声は響いていた。

MC

 だいたい石川に来るとここと話すゆかりん。プロンプ情報によると去年名前が変わったらしい。今日の昼の弁当はハントンライスを選んだゆかりんと、ハンバーグステーキを選んだメイツ。“ハンバーグ&ステーキ”とは名ばかりに、中身は鶏肉だったらしい。

Sweet alert

 クラップで一気に疾走感を増していき、かっこよさとダークさが漂う曲が始まる。Aメロ、Bメロで見え隠れする嫉妬心とサビで解放されるかわいさ、曲中の変化の激しさに惹き込まれていく。曲の最後ではペンライトが一斉に右上を指し、綺麗でかっこいいピンク色の世界が目の前に現れる。

キャラメル

 “見入ってしまうようなかわいさ”という尺度ではこの曲を越えるものはないのではないか。歌詞や歌声がかわいいのは勿論なのだが、振り付けを目とペンライトで追ってしまう。この曲が倍くらいの時間あると最高なのだがといつも思ってしまう。

トーキョーキャンディーガール

 今日はやや座席間隔が広いこともあってか、演者のみならず客席側も動きが大きめで、17列目から見ているとダンスがいつも以上に揃ってカッコよく見えた気がした。曲が終わると、ゆかりんは足早に左端側に退場していく。

映像

 いつも通り映像が、と思ったのだが、何かが違う。ここで新作の映像が流された。円弧状の土台にうさぎの積み木を重ねていき、土台が倒れないうちにいくつ積み上げられるかチャレンジするというもの。まずは目標の8個を達成し、続くチャレンジで土台の隅に1匹ほど犠牲の積み木を発生させることにより大量のうさぎを積み上げたゆかりん。

エアシューター(アコースティック)

 可憐で少女のようなゆかりんの歌声を聞き入ってしまう。Aメロのクラップでコーラスを表現するのも良いのだが、Dメロの”I want to be with you”から先の部分のクラップはゆかりんの歌声と客席側が呼応しているようで、一緒に空間を作っているような気がして何か満たされるような感覚がある。

MC

 どういうわけか言葉に詰まって「アンコールどうもありがとう」と言いそうになるゆかりん。一昨日の新潟の帰りの新幹線では途中で寝てしまって、あややさんに支えられながらフラフラで新幹線を降りたとのこと。もし駅でゆかりんに手を振られたら間にもっちーがいないか探すことにしよう。今日は寝不足のようで、アコースティックの前にメイクさんがコンシーラーでくまを消していたらしい。

お気に召すまま(アコースティック)

 明るいイントロから始まるのは「お気に召すまま」。イントロのクラップも相まって楽しい場が目の前に作り出される。歌詞に合わせてスカートの端を持ち上げるゆかりんがとてもかわいい。

嘘(アコースティック)

 ゆかりんが立ち上がると、ラビさんがピアノを弾き始め、「嘘」が始まる。ゆかりんの歌声は普段より可憐で、か弱い感じがして聴こえてくる。歌声から滲み出てくる悲痛さは、本来ネガティブな感情なはずだが、どういうわけかとても綺麗で美しいものとして聴こえてきて、このあたりに言語化し難いゆかりんの声の持つ力があるのだろう。

映像

 今日のバーチャルデートは海。芝生広場でフリスビーをキャッチして喜ぶゆかりんがかわいい。フリスビーの回は毎回一往復で終わってしまうが、もう少し見ていたい気もする。

スーパーノヴァ

 この会場のステージはやや左右に広かったと思うのだが、それを完璧に覆い尽くすような横長の紗幕が降りてくる。幕に投影される星々はいつにも増して迫力があって、左右のスピーカーにも投影されるほど幅広かった。星々の動きに圧倒されていると、気が付けば曲が終わっていき、後奏とともにポップアップのところからゆかりんが下がっていった。

逆蜻蛉

 一瞬の静寂ののち、ギターが轟くように響き渡って、神秘の世界は儚くも崩れ落ちていく。右手側の花道からゆかりんが登場して、紗幕が落下すると目の前は別の世界になってしまって、恐怖だけがその場を支配する。ゆかりんの歌声を聴いていると、何か首筋のあたりに冷たいものを当てられているかのような感覚がしてくる。

null

 この曲といえば歌詞だろう。歌詞カードを読みすぎて覚えてしまったが、同音に聴こえるようで1番と2番に似ていつつも違うメッセージが込められている。ゆかりんは単語、文章の一つずつの意味を正確に取りながら、それを歌い分けていった。

映像

 こちらも新作の映像。時間内にヨーヨーすくいに挑戦するというもので、コヨリを二重にした瞬間に大漁のゆかりん。映像からはセミの鳴き声が響いてきて、夏祭りのような気分になる。最近撮影されたのだろうか。

You Are The World!

 冒頭の”でもなんかちょっと ピンとこないの とても不思議ね”という一節で、キャラクターを演じるように歌声を切り替えて歌うゆかりんの表現力に惹き込まれる。クラップに気を取られてそちらに集中しそうになってしまうが、この曲は振りもかわいいのを忘れてはいけない。

Honey Moon

 見慣れない照明に切り替わって、イントロが流れ始めると歓声が沸き起こる。ここで初日以来の「Honey Moon」。私は茫然としてしまって、数秒間立ち尽くしてしまった。すぐに“ハイ!ハイ!”と掛け声が響いてきて、“ゆーかーりー ゆかりー!!”と、何度も映像で見たあのコールを叫んでいた。ライブに参加しはじめて5年、キンスパやイベントも含めて37回目のゆかりんのライブにして、初めて聴く本人作詞曲。初日の八王子で聴く機会を逃してしまって、もう聴けないのではないかとも思っていたのだが、ここで聴くことができてしまった。とにかく飛び跳ねていたことと、途中の”LoveLoveゆかり!”のコールが言えなかったこと以外はほとんど記憶に残っていない。

Paradoxx.

 「Honey Moon」が終わると大歓声。一度暗転すると、綺麗なピアノが聴こえてくる。ラビさんの前奏は普段よりも少し長めに感じて、前2曲で出来上がった空気感を綺麗に、違和感なく次の曲へつなげていく。低めの声で歌い始めるゆかりん。明るい感情だけではなくて、内面的で不安感や閉塞感が漂う感情を深く歌うことができるのがゆかりんの魅力なんだと思う。

映像

 新潟の映像が追加。MCでも話題になったおにぎりの消費期限が19時と判明した瞬間が映された。「これはアコステ用」と、本番の合間におにぎりを食べることを画策するゆかりんには笑ってしまった。みみちゃんのおでこにはY字の模様があるらしい。パンを盗もうと楽屋に侵入するも、同じ種類ばかりで何も盗めずお怒りの様子がかわいいゆかりん。

Vanilla Lover

 ステージ左袖からゆかりんが小走り気味に登場すると、楽しいダンスの時間が始まる。サビ前の”好き”の連呼の部分は、昨日のミスがあったからか、いつもよりも右手を大きく振って必死に回数を数えていてとてもかわいい。今日は間違えることなく歌い切った。

MC

 昨日は何もしていなかったから新潟公演が昨日のように感じられる。昨日はみみちゃんのご機嫌が悪かったらしい。みみちゃんのことを嬉しそうに話すゆかりんがかわいい。

Wonder habit

 みみちゃんの話題の後に続く「Wonder habit」。直前のMCの内容と相まって、普段よりも解像度が高く聴こえてくる気がする。こちらの曲中に歌われるウサギは可憐で、“撫でてくれたら幸せ”で、先程のMCとは少し対照的な部分もあるが、歌声も振りも含めとてもかわいらしい。2番のサビで振りを少し間違えかけたように見えた気がする。とてもかわいかった。

期待しないで

 いつも通りの楽しいコールとかわいい振り付け。サビのところで振りに合わせて一斉にゆかりんのほうにペンライトが伸び、とても綺麗に見えてくる。最後の“悔しいけれど キミに夢中なんです”に対して“俺もー!”というコールが響いて、それが耳に届いたのか、曲が終わってしばらくゆかりんが爆笑していた。

La La Love call

 まだ笑いが抜けきらないなか間髪入れずに曲が始まる。会場全体の盛り上がりは最高潮に達して、ペンライトが激しく揺れ動く。Aメロ後半の手をまっすぐに伸ばす振りでは一斉にペンライトがゆかりんの方向に伸びて行って、綺麗な橋が架かっていくように見える。メンバー紹介ではバンドメンバーのほかメイツも1人ずつ紹介され、ダンスがとてもキレていた。左端のあずささんの回転がすごい。

Exactly

 続いて「Exactly」が始まる。この曲を歌う時のゆかりんはいつも楽しそうで、客席側も一番といっていいほど声が大きい。今日は会場の構造もあってか、歌声がコールに全く負けずに聴こえてきた。

逢うたびキミを好きになる

 ついに最後の曲になってしまった。イントロに合わせて水色の特効テープが飛び、シャワーのように降りそそいでくる。ゆかりんが一人ひとりバンドメンバーのもとをまわっていくのだが、ゆかりんが会長のもとに行くと、会長はぐるぐると回り始め、それに合わせるように回って目を回してしまうゆかりんがかわいかった。ラビさんのところにも行くが、昨日とは違ってリズムがあってうれしそうなゆかりん。

encore

Only oneのあなたのせいよ

 イントロが始まると、垂れ耳をつけたゆかりんがポップアップから登場した。とてもかわいい。たしかどこかで振りを間違えかけたのがとてもかわいかったような気がしたのだが、はっきりと覚えていないのが惜しいところ。

MC

 王国民にはいろんな職業の人がいるらしい。八王子で演者が全然違う人だったらどうする?という話から、ゆかりん2代目と王国民2代目の話になり、なぜかやさぐれていくゆかりん。

Super Special Day

 照明が緑色とオレンジに変わり、今日もあのイントロが流れてくる。2日連続の「Super Special Day」に歓声が上がる。「Honey Moon」に「Super Special Day」、こんな日が許されるとは。”LOVEゆかり!”、”ゆかりがいつでも一番さ”と、早くも4度目となったお馴染みのコールを叫んだ。1番の終わり、ゆかりんがステージ左端の花道に移動していくと、スタッフが集まってくる。2番に入るとゆかりんは通路に降りてきた。2日連続でゆかりんが客席まで下りてくるとは。私はブロックの真ん中のあたりにいたのだが、目の前、約3メートル先を歩きながら歌うゆかりんは最高にかわいい笑顔で、そして眩しかった。最後はホールの中央で両手を広げ、満面の笑顔で“ゆかりだけのため生きるのだ”のコールを受け止めるゆかりん。一つの大きな花が咲いたように綺麗で愛に溢れた光景だった。

うらはら兎のねがいごと

 ゆかりんは急いでステージ上に戻っていって、ついに最後の「うらはら兎のねがいごと」が始まった。新潟・金沢と続いた客席降臨に呆然としていて、もう何も考えられなくなってしまいそうだったが、”かわいいよー!!”だけは全力で叫んだ。

挨拶

 今日も一人ひとりに手を振っていくゆかりん。無理に笑顔を作ることさえしんどいこともあるけれども、無理に笑顔を作ると楽しい気持ちになることを神楽坂ゆかさんに教えてもらったという言葉には心打たれるものがあった。終演後は恒例の三連締め。今日右隣の人が”三連締めの人“だったらしい。

 今回のツアーが発表された当初、金沢だけは行かないことにしようかと思っていたのだが、行かなかったら後悔していただろう。セトリによって優劣があるわけでも、内容によって優劣があるわけでもないことは前提の上だが、行けるものはすべて行くと心に誓って、それを実行するからこそ見ることができるものがあると実感した公演だった。

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