ゆかりんHoney bunnyツアー名古屋公演の感想

Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

 ホールまで戻って暫くすると入場列が形成される。特にやることもないから並んでみると、「真横に並んでたw」とXの通知が。左側を見るとうご凛さんがいて、意外なところでの再会になった。今日は28列目の上手側、ホールに入って自分の席に着いてみると、ホール全体がコンパクトなのか、ステージが近く感じられる。30分から始まる #バニラバ踊らされてみた も無事終わったところでロビーに出ると、フォロワーさん数名に会ってご挨拶。各地で再会できるのもツアーの醍醐味なのだと思う。席に戻って開演5分前には前説が流れる。前説の声に魅せられてしまった人は正直に手を挙げなさい。

Poppin’ Magic

 桃色男爵がいつものようにステージ上に登場すると、場内は拍手に包まれて、そして少しずつピンク色が灯り始める。暗転すると桜が一気に咲くように加速的にペンライトが点いて、Poppin’ Magicの爽やかなイントロが流れ始める。そして、ポップアップから登場したのはピンク色の衣装のゆかりん。今日もとてもかわいい。もうゆかりんしか見えない。

“夢から覚めて聴こえるおはよう”

3週間待ち望んでいたその歌声はいつも通り綺麗でかわいくて、そして元気そうだった。サビの部分ではこちらに手を伸ばすゆかりんに向かって一斉にペンライトが伸びて、ゆかりんの目の前に綺麗な道が開けていくように見えた。

好きしかありえない

 この曲はライブの終盤に来るのではないかと思っていたのだが、それはミニアルバムを聴き込みすぎだったのかもしれない。Poppin’ Magicで昇り始めた太陽が一気に天頂まで到達するようで、開幕から最高の2曲が続いて会場の熱気が突沸していく。この日からコール本に追加の形で配布されていたコールも少しだけ聴こえてくる。ツアーの中でこのあたりがどう洗練されていくのか楽しみな部分でもある。

MC1

 一度暗転して、再度照明が付くと、「おかえりー!!」の大歓声。ゆかりんからも「ただいま」の声が。このMCでは主に健康と運動の話に。目指せ1日2万歩。ちなみに今回のツアーでも桃色メイツが登場すると曲に行くという流れは引き続き恒例のようだが、前回のツアーよりもこのMCはやや長めかもしれない。ゆかりんの話をたくさん聞くことができてうれしい。

Sweet Alert

 出だしから振り付けを間違えるゆかりん。メイツのほうを見るが、ゆかりんとメイツでは振りが違うのか、結局よく分からなかったらしい。頭上に”?”が浮かんでいる様子が分かりやすくてとてもかわいい。この曲は全体の疾走感がクセになる。イントロと間奏でのクラップも楽しい。サビの終わりにある”Are you serious?”がCD音源よりもはっきりと聴こえてきて、より距離感が近くて迫ってきているように聴こえてくるのもまた良い。

キャラメル

 先程までの疾走感とは対照的に、穏やかで優しさと甘い世界観が特徴的な「キャラメル」が始まる。この曲は前回ツアーのセトリには入っていなかったから、個人的にはライブで聴くのは、当時初披露だったMeet Me?以来だが、その時と同じようにこの曲の持つ多幸感に一瞬で吸い込まれてしまった。ライブで聴いていてもっとも心地良いのはこの曲だと思うのだが、ペンライトを持って立っているのに心の底からリラックスしているような感覚は一度嵌ると抜け出せない気がしている。

トーキョーキャンディーガール

 イントロが流れ始めると、キャラメルで解けた緊張感が徐々に戻ってきて、交感神経の働きが増してくるのを感じる。“sweet”、”キャラメル”、”キャンディー”と、言葉遊び的に連なる一見甘そうなゾーンだが、1曲ごとに緩急がつけられた並びになっていて、気が付けばゆかりんのペースに乗せられてしまっている。歌声と歌詞から滲む孤高感と孤独感のギャップとそのバランス加減がとても良い。

映像1

 アキネーター的にお題が何かを当てるというもの。1問目の後半でスポーツ選手と絞り込んでからの大谷翔平までの素早さと、3問目でいきなり「私はうさぎですか?」と核心を突いていくあたりの鋭さはゆかりんらしい。

エアシューター(アコースティック)

 続くアコースティックコーナーの1曲目はAFTでも披露された「エアシューター」。AFTに行けなかった私にとってはライブで聴くのは初めてになる。ゆかりんの真っすぐな歌声がアコースティックの楽器の音色の中で映える。そして客席のクラップも相変わらず揃っている。少しだけメルヘンチックな歌詞も相まって、純粋で天真爛漫な歌声が可愛らしい。

MC2

 少しだけ不気味で資本主義の匂いを感じる占いの話。みんなで野菜を食べよう。今日の弁当の話は後ほどするらしい。

お気に召すまま(アコースティック)

 恥ずかしながら、どこかで聞き覚えがある気がしつつも曲名が出てこなかったのだが、『十六夜の月、カナリアの恋。』収録の「お気に召すまま」。とても心地よいリズム感に少し艶がかかったようなゆかりんの歌声。この歌声だけを浴びていたい。

嘘(アコースティック)

 初日のセトリを見ていたから、アコースティックの最後の曲はあの曲だと身構えていたのだが、ノリさんも会長もメリーさんもエンゼルもステージ上に残っているし、何が始まるのだろうと思っていると、ラビさんが弾き始めたのは「嘘」。ここが日替わりとは予想外だった。例によって私がライブでこの曲を聴くのは初めてなのだが、少しだけ寂しさと弱弱しさが乗った歌声はとても綺麗で圧倒されてしまう。2番に入ってからは泣き声交じりになってきて、悲哀さが増してくる。ゆかりんのこういう曲の表現力の強さと繊細さには心を揺さぶられるし、特有の美しさがある。

映像2

 恐らく久々となるバーチャルデート。私が過去に行ったライブやイベントでバーチャルデート映像に出くわしたことがなかったから、バーチャルデートには縁遠いのかと思っていたのだが、まさかこんなところで見られるとは。今回は海辺で1日を過ごすプラン。

スーパーノヴァ

 映像が終わり、立ち上がろうとすると、ステージ上部から白い幕が下がってくるのが見える。何が起きるのだろうと思っていると、「スーパーノヴァ」のイントロが流れ始めて、ポップアップからゆかりんが上がってくる。暫くするとプラネタリウムのように幕に星々が投影される。そして時折流星が通り過ぎるようになって、一斉に星々が円状に動き始める。プラネタリウム的な演出のほかにも、立体的に照明が組まれていて、幻想的で無限に広がっているように感じられる舞台とその歌声に飲み込まれてしまった。

逆蜻蛉

 一瞬の静寂ののち、不気味なバンドサウンドがこちらに襲い掛かってくる。舞台を覆っていた半透明の幕は崩れ落ちるように回収されて、青と赤の照明に照らされたゆかりんが現れる。神秘的な空間は一転して恐怖が支配する世界に変わり果てて、少しだけホラーの要素が乗った歌声が響き渡る。呆気に取られていると、逆蜻蛉はすぐに終わってしまった。

null

 レコードのノイズとともに始まる”愛しているに似ていた さようならみたいな”。前回ツアーからリリースされた3枚のリリースの中で一番好きな曲はこれだと思う。この曲の歌詞とそれを呟くように歌うゆかりん。この曲をいま改めて最高の音質で聴くことができるなんてこの上ない至福だろう。曲の冒頭3秒くらいの記憶はあっても、そこから先の記憶が途切れている。

映像3

 最近のライブで幕間に流されているコンセプト映像はなく、今回も冒頭の映像と同じ”Honey Bunny チャレンジ”。今回は利きミスド。好物のゴールデンチョコレートを何度も食べようとするのがかわいい。

You Are The World!

 赤と白のかわいい衣装(だったと思う)で登場したゆかりんが登場すると、始まったのは「You Are The World!」。そういえばバースデーイベントの時にはオリンピックの開会式かと見紛うほどスタッフ総出の派手なステージだったが、今回はゆかりんとメイツだけで、歌詞の世界観に寄り添うような演出になっている。ステージを歩きながらラップ風のBメロを歌うゆかりんがかわいい。曲が終わると、ステージ左端に向かうゆかりん。さて次は何が起こるのか。

めろ〜んのテーマ 〜ゆかり王国国歌〜

 この国で”国歌”は油断している瞬間に演奏されるものらしい。全くの予想外で、驚きの声にならない大歓声が上がる。ステージ上にはステッキを持ったゆかりん。この曲に長々とした感想なんて蛇足だろう。めろ~んの魔法にかかってしまった。それにしても、2024年にこの曲を複数回聴くことになろうとは。

†メタウサ姫 〜黒ゆかり王国ミサ〜†

 “ある国のお姫様が”の声に度肝を抜かされた。この2曲の連続なんて予想していた人は逆にボンクラ扱いされるに違いない。ゆかりっくFes’以来、私にとってはライブでは初めて聴く「メタウサ姫」が始まった。これが映像で何度も見たあの曲なのか……。予習不足と驚きのせいで、跪くことはできず頭を下げるので精いっぱいだったから次回までに復習しておこう。会場は異常な熱気に包まれた。

Paradoxx.

 畳み掛けるとはまさにこういうことを表現する言葉なのだろう、夢でも見ていたのかと思うような2曲が過ぎ去っていって、余韻に浸っていると、「Paradoxx.」のイントロが滔々と流れ始めてくる。会場を覆っていた”動”は”静”になって、静かで真っ暗なこの空間が少しずつ広がっていくかのように曲が流れていく。ここまでエッジの効いた、緩急の強いセトリはなかなか無いが、世界観が破綻せず不自然さを全く感じないあたり計算が尽くされているのだろう。今日は何度もゆかりんの掌で転がされている。

映像4

 前回の”Road to with you”と同様にリハの映像が流される。「you」のリハの様子が流されていて、人によってはネタバレになったのではなかろうか。ライブ直前まで細かな部分の調整をするゆかりんのプロフェッショナルな部分が垣間見えてカッコいい。ここで何かのセットが上から降りてきたような気がするが詳細は覚えていない。

Vanilla Lover

 映像明けはバニラバ。サビの部分ではみんな一斉に踊り始めるのだが、相変わらず左右が揃っていなくて後ろから見ていて面白い。それでも振りの最後のクラップを2回入れる部分は完璧に揃っているあたり、ここ数年でクラップの練度が上がった成果なのかもしれない。間奏の部分ではゆかりんも同じようにあの振りを踊っていて、ステージも客席も全員の腕が同じように波打ったり上がったりするややシュールな光景が広がっている。振りのスタートに気を取られすぎてしまって、サビ前の”好き”の連呼をほぼ聴き逃すも同然になってしまったので、もう少し振りを体に馴染ませておきたい。

 運動神経と記憶力の悪さが相まって、バニラバのダンスを覚えるためにYouTubeを何週もしたのだが、これの何十倍、いや、何百倍も記憶してライブで披露しているゆかりんの凄さは計り知れない(私自身と比べるなんておこがましいし失礼だが)。

MC3

 バニラバのダンスがやや不甲斐なかったらしい中央前側ブロックの人たちを一通り弄り、踊りをしていない人を落とし穴に落とすシステムを提唱すると、昨日傘が盗まれたという話に。弁当の話は今回も持ち越し。

Wonder habit

 まさか少し前まで傘が盗まれた話をしていたとは思えないほどの切り替えの早さで、底抜けに明るくてかわいらしさがストレートに迫ってくるような曲が始まる。とてもライブ映えしていて、そのままずっと見ていたくなるのだが、駆け抜けるように過ぎ去っていってしまった。

期待しないで

 今回配布されている新しいコール本にも乗っているこの曲、すごく面白いコールだと個人的には思っているのだが、言っている人は今のところ3割くらいだろうか。2月のバースデーの時はとてもかわいい曲という印象だったが、今回も全く同じで、MC明けの2曲のかわいいの波状攻撃を受け止めきれなかったのか、記憶がやや朧気になっている。

La La Love call

 AFT以降必ずライブのセットリストに入っていて、そして去年のwith me?でも千秋楽のフィナーレを飾った象徴的な曲がここに入ってきた。Bメロのコーレス、そしてサビのワイパー、この曲を聴くと、またゆかりんのライブに戻ってくることができたんだと実感が湧いてくる。間奏のところでペンライトを突き上げ、「はい!はい!」とコールを入れようとしたが、今回はここでメンバー紹介。今回も前回ツアーと全く同じ、もはや欠かせない存在になっている5人が順番に紹介される。みんな今回も元気で、そして楽しそうで、とても嬉しくなる。Dメロにある”ありがとう”の5文字、これがまさにこの空間を今満たしている全員の感情を端的に表現しているような気がして、心を掴まれる。

Exactly

 コロナ禍の最初の1年で生まれた「Exactly」。声出しが解禁されてから初めて披露されたのが初日八王子で、私は声出し解禁後初めてライブで聴くことになったが、全く違和感なく、全員が何の迷いもなく、声出しありのツアーで何度もセトリに入っているのではないかと思うほど自然に今日一番の大きさのコールが入って、PPPHが入って、それが当たり前かのようにゆかりんが歌っているのを見ると、言語化しがたい色々なポジティブな感情が湧き上がってくる。2020、そして個人的には2021年もライブに行くことができない期間が続いてしまって、私の中にはどうしても拭えない曇りがあるのだが、それが少しずつ晴れていくのを感じた。

逢うたびキミを好きになる

 本編の最後はちょうど5年前と一緒、『Strawberry Candle』から「逢うたびキミを好きになる」。舞う銀テープが煌めいて、ステージの華やかさがさらに増して見えてくる。サビのところではステージ端の花道までゆかりんが出てきて、”太陽はずっとずっとキミだよ”ではしゃがんで客席を指さすゆかりん。図らずも、5年前に長野で見た夢みたいな景色をまた見ることができてしまった。

<アンコール>

Only oneのあなたのせいよ

 「ゆかりん」のコールが繰り返し何度も鳴り響いて、準備が整った男爵が出てくると、会場は暗転。ポップアップからアンコールの衣装を着たゆかりんが出てきた。流れてきたのは、AFTで1曲目だった「Only oneのあなたのせいよ」。例によってライブで聴くのは初めてだし、AFTの円盤は色々な思いもあって1~2回くらいしか見れていないのだが、普通にクラップもサビのワイパーもできてしまったから、たぶん悔しいなりに記憶にはしっかり刻まれていたのだろう。ついにこの曲を聴けてしまったと思いつつ、とりあえず無事アンコールまでゆかりんが辿り着いたことに安堵する(客席からこんなことを思うなんて変なのかもしれないが)自分がいた。

MC4

 今回こそお弁当の話。ノリさん以外は昼のお弁当は味噌カツだったらしい。夜のお弁当はゆかりんの策略もあってか、生姜焼きを選んだ人が多かったらしいが、ゆかりんはハンバーグを選んだとのこと。

くちびるプラトニック

 この曲を聴くとwith me?ツアーを思い出してしまう。初めてまともに各地を巡ったのがwmだったからというのもあるのだろうが、wmの曲、とりわけ『かくれんぼ。』の曲には個人的に思い入れがあって、聴くことができると嬉しくなる。サビ終わりに指でハートを2回描く振り付けは何度見てもかわいい。

 そういえば、アンコール(または本編)の最後から2曲目といえば、決まって「ケセラセラ」だったような気がするが、今回は「Exactly」と「くちびるプラトニック」だった。このセトリを見ると、もちろん油断してはいけないものの、コロナの”時代”に一区切りがついたような気がしてくる。

うらはら兎のねがいごと

 いよいよ最後の曲になってしまった。この曲はwmの思い出が乗りすぎていて、普段は聴かないようにしているから、聴いたのは去年のFCイベ以来かもしれない。軽やかさ、か弱さの絶妙なバランスで構成されているこの曲は、去年よりも少しだけポジティブに聴こえてくる気がして、寂しさや揺らぎよりも未来へ進む道が開けてくるように聴こえてきた。

MC5

 最後は演者全員で一列に並んで、手のつなぎ方にハテナが出つつ一礼するゆかりん。いつも通り一人ひとり手を振って、挨拶をして、最前にいた古参王国民をあぶりだすと終演となった。3時間10分、あっという間の個人的ツアー開幕だった。

遠征記(note)はこちら

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